家に帰ったら、父親の靴があった。 あんな人父親だなんて思いたくない…。 リビングに行き、さっきコンビニで買った物を冷蔵庫にしまう。 「随分遅いんだな。 適当に生きてりゃいいが、名だけは穢すなよ」 そう言って自分の部屋に戻って行った。 父親も母親も自分の名前に傷がつくのが嫌なんだ。 親は、結構有名だ。 父親はどっかのでかい社長らしいし、 母親も母親で有名な宝石店の店長らしい。