歯車は回り始めている。 そう、運命の歯車が密かに、だが少しずつ回っている。 それに、気付かずに時が過ぎて行く。 いや、彼女は少しずつ削れて行く命の歯車が回っている事に気付いていたのかもしれない。 不気味な音を立ててその歯車が終わりを迎える。 気付いた時にはもう手遅れ………。