「私はこの部が好きだから…」 「ありがとう」 「だから迷惑かけたくなくて…」 「迷惑なんてかけてないよ」 「大毅は私のせいで不機嫌になることが多いの」 「それはアイツが悪いんだよ」 ――…救われる。隠岐君の一言一言には魔法が掛けられてるみたいだ。胸につかえていたものが少しずつ除かれる。 ずっとここにいられるのなら、隠岐君がフォローしてくれるなら、大毅とも上手くやっていけるように頑張ろうと思った。