先輩の視線の先にいるのは、わたしの親友。 優しくて、穏やかで、人の悪口なんて言ったこともないような、心のキレイな子。 心がとびきりキレイな上に、 抜けるように白い肌と大きな目、 ふわふわと柔らかそうな長い髪、 折れそうに細い身体と、抜群に可愛い容姿。 身体が弱くて、誰かに守られていなくちゃ、生きていけないように見えるのに、 その心は真っ直ぐで、本当はきっと、とても強い。 ……先輩が惹かれるのも、よく分かる。 わたしが男の子でも、きっと、あんな子を好きになる。