【短編】よわ虫kiss



そんなあたしを大和は見つめて…

涙ぐむ目でキッとあたしを睨んだ。


「いいか?!

オレ達の事、なかった事になんかできない。絶対に。


アヤが何て言おうが、そんなん無理だ。

…証拠もつけた」


大和の言っている意味が分からないで何も言えずにいると、大和があたしの左の首を指差した。


「これが消える度に、何回でも何百回でも付け直してやるっ

…なかった事になんか、絶対にさせない。

アヤに新しい男なんか作らせない。


別れなんかやんない」


大和の言葉に、ようやく大和がキスマークの事を言っているんだと理解した。



あたしが必死に気持ちを我慢しているのに…

大和を想うから、選びたくもない答えを出したのに…

あたしだってつらいのに…


なのに、当の大和は聞き分けがなくて…

これでもかってほどの気持ちをぶつけてきて…


気持ちが高ぶってきたあたしは、大和を睨み返した。

大和の真剣な目が、あたしを煽る。


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