なんでだろうね…
大和が隣にいた時には気付きもしなかったのに。
なんでこんな急に…
こんなタイミングで、気付いちゃうんだろう。
色々…気付いちゃうんだろう。
大和をよわ虫だなんてばかにしてきたけど…
大和はあたしをいつも支えてくれてた。
あたしが自分の弱さに気付かないくらいに、隣でフォローしてくれてたんだよね。
いつでもあたしが強がっていられるように、大和があたしを守ってくれてたんだよね。
だから、あたしはいつも平気な顔して文句言ったり、強がったりできて…
大和に、「よわ虫」って言ったりできて…
それは全部、大和があたしに居心地のいい場所を作ってくれてたからなのに…
あたしはそれに気付かないで、いつも安心して、大和をバカにして笑ってた。
大和…ごめんね。
バカは…あたしだったね…
とうとう零れ落ちた涙を必死で止めようとしたけど、もう止まらなかった。
それでも、立ち止まったらもう歩けない気がして学校までの道を俯きながら歩き続ける。
登校時間にも朝練開始時間にも早すぎるこの時間帯のせいで、ほとんど人とはすれ違わずに学校に着く事ができた。
止まらなかった涙も、さすがに学校に着いた時には溢れるのを止めて…
でも、頬で乾いた涙の跡が少し痛かった。
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