【短編】よわ虫kiss



きっと大和は「大丈夫」って言う。


だけど…

だけどさ、あたし転校するんだもん。


大和は浮気はしないから、絶対に人を裏切るような事できないから、あたしが転校したら1人でその不安を抱え込む。


プレッシャーを、重すぎる期待を、1人で抱え込んで…



その時、あたしは一緒にいてあげられない。

いつもみたいに頭を撫でてあげられない。


電話もメールもあるけど…そんなの、意味ない。


いつも一緒だったあたし達には、そんなのなんの意味も成さないもん。

…余計に寂しさを募らせるだけ。



あたしは…不安で眠れない大和に何もしてあげられないんだよ。

指一本、触れる事もできないんだよ…?


…それじゃあ、意味がないもん。


大和をあたしに縛り付けとくなんて、それで大和をここに1人にするなんて…



そんなの…


そんなの、さ…できないよ。





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