小さい頃の大和は臆病でよわ虫だった。
ってゆうか、今思うと繊細…だったのかもしれない。
クラスにいじめがあると、それだけでビクビクしてたし
運動会の前の日は必ず緊張で体調を崩してた。
中学に入った時は、何部に入るのか決められなくて、結局あたしと同じバスケ部に入ったんだっけ。
で、ムカつくくらいに大活躍。
あたしなんか3年になるまでレギュラーになれなかったのに、大和なんか1年の夏には普通に試合とか出させてもらっちゃって、冬には完全にレギュラー。
しかも、メインメンバー。
元々、文武両道の大和は何でも器用にこなすんだ。
いっつもがむしゃらなあたしと違って、涼しい顔して「あ、オレやっときますよ」みたいなノリでスリーポイント入れたり、リバウンド止めたり…
だけど、そんな大活躍してても、試合の前日は1人が心細くてあたしの部屋にずっといた。
「男のくせにナイーブなんだから」
「うっせぇ。
こうゆうダメな一面が母性本能くすぐるだろ(笑)」
そんな事言いながらも、引きつった笑顔が、解けない緊張を表してた。
あたしが頭を撫でてると、ネコみたいに丸まって浅い眠りにつく。
練習試合の前の日も、入試の前の日も…
自分に期待がかけられてる場面の前の日は、いつもあたしの部屋の床で寝てた。
最初こそ心配してたお父さん達も、白い顔色して浅い呼吸を繰り返す大和にいつからか、何も言わなくなった。
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