【短編】よわ虫kiss



「アヤ余裕だよねぇ。

気になんないの?ああゆうの」


親指でくいっと大和の方を指した早苗に、あたしは苦笑いを浮かべる。


「大和ってさ、女の子に冷たく出来ないんだよ。

それに、友達だし。あたしだって男友達ぐらいいるし」


「なんか冷めてる?

それとも信頼し合ってる?」


「さぁ…どっちだろ」


首を傾げる早苗に笑って誤魔化すと、早苗が頬を膨らました。

ぷっくりと膨らせた頬を両手で突くと、早苗が嫌がって笑う。


「子供じゃないんだから~」


「それはそっちでしょ~」


廊下から教室に入ってくる時、ちらっと一瞬だけ大和に視線を移した。

数人の女子に囲まれてる大和は、少し迷惑そうだけど笑ってた。


別に自信がある訳じゃないんだ。

だけど、大和が浮気なんかできる男じゃない事を知ってるから。




そう、知ってるから…



本当の大和を―――…




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