------ ---- -- 戊辰戦争終結から、二年が経った。 出掛けると、はりきった様子で笑う妻、マツにそっと笑いかける。 白い頬に、真っ黒な瞳。 そして、瞳に映る青い葉と、蒼い空。 「マツ・・・・・今まで、世話になったな」 「何なんですか、主計様。改まって」 不思議そうに首を傾げるマツを、そっと手招きする。 自分よりも、ずっと低く、華奢な立ち姿。