白雪姫かと思った。


それくらい、あなたは綺麗だった。




透き通るような白い肌に、


細くて少し茶色い髪、


赤い唇、長いまつげ、




全てが美しかった。




一体、この人はどんな瞳をしてるんだろう。



そうやって、私は吸い込まれてしまった。





我に返ったのは、あなたの唇に触れた後だった。



柔らかく、それが人生で初めてのキスだった。




いつか好きな人が出来て、


両想いになったら、


すると思っていたこと。





なのに、私は眠るあなたの唇に、


勝手に触れてしまった・・・・・・。




幸い、あなたは眠っているから、気付いていない。



だけど、今思えば私は、


かなり犯罪的で、変態チックなことを、


しでかしてしまった。