心霊学評論家が顔を歪める。 対して、安倍キヨリは平然としている。 司会者が取り繕うように次のメンタリストの技を紹介する。 画面は髭もじゃの外国人さんのアップに切り替わった。 「……なんか、アイドルのくせに無愛想なやつ」 あたしはクッションを抱きかかえて、刺繍のある布面に顎を乗せる。 この番組では安倍キヨリの陰陽師としての力は見れないみたい。 スタジオからすぐに画面も切り替わってしまうし退屈になってきて、あたしはアクビをこぼす。