どちらも無害そうな霊だったんで、いつもと同じだからとたいして気にもしていない。 幸い、あたしってこれまで霊に危害を加えられたことがないから、視えることに悩まされていても、そう神経質になったりしないんだ。 ――――だけど。 あたしは考えを打ち切るように頭を振った。 「ううん、なんでもない。行こ」 「うん」 華波が心配するように眉を寄せたけど、あたしは彼女の手を取って駅のホームへ向かう。