突然、流れを断ち切るように立ち止まったあたしを邪魔そうにちらりと見る人はいても、じっと視線を向けてくる人はいない。 ――気のせい、かな? 「ユズナ、どうしたの?」 華波はすでに改札を抜けてあたしを待っていた。 慌ててICカードを乗せて、改札を抜ける。 「……もしかして、なにか視た?」 華波が声をひそめて訊いてくる。 実は霊なら学校から駅までにふたりほど見かけた。