「え! ユズナ、本当に知らなかったんだ」 「う、うん」 ……う、え。 知らないとそんなに引いちゃう? あたしがうろたえていると、華波は落ちつきなよと言わんばかりに、ポンと肩を叩く。 「ユズナの体質が体質だからてっきり知ってると思い込んでただけだから、落ちついて」 「うん」 「あのね、一年くらい前に急に出てきたタレントでね。心霊現象の特番とか、たまにバラエティ番組とかに出てる人なのよ。年齢不詳の陰陽師っていう謎めいたところが売りで、最近はアイドル並みに人気があるの」