「あはは、違う違う。名字が同じ葵衣君の入会は大歓迎ていうか、運命的なものを感じるけどね。ファンていうのは葵衣君のことじゃなくて」 「「安倍キヨリ」」 春日先輩と吉高先輩の声が仲良くハモった。 …………誰それ? あたしが首を傾げていると、華波が肘でなにかを合図する。 え、なに? あたしは訊きたかったけど、華波の目はその問いを封じるものだ。 あたしが黙っていると、華波は取り繕うように驚きの声をあげた。