「あ、わたしが入れます」 事態がよく見えないままにあたしが手を伸ばすと、湊先輩はゆるりと首を横に振った。 「いいって。うちの同好会あんまり上下関係ないからさ、お茶汲みも誰かがやればいいし、いちいち先輩って呼ばなくてもオッケーよ」 軽い口調でそう言う湊先輩は手慣れた様子でお茶を注ぎ終えると、キュッとキャップを閉めて半分くらいになってしまったお茶を長机に置いた。 そして誰ともなくお菓子を手にし始める。 その光景は完全にお茶会そのものだ。 「好きなの食べてね」