頭を抱えたいのを堪えて、内心でうんうん唸っていると、 教師が困ったなと、呟く声が聞こえた。 「先生、安倍君はどうですか? 芦屋さんに次いで成績がよかったんでしょう?」 廊下側の席からそんな声がした。 「安倍か。……ああ、いや安倍は家庭の事情で忙しいから無理なんだったな」 隣の席でもっさり頭のメガネ君がこくりとうなずく。 「ふぅん。じゃあ、わたし立候補します。内申書に影響ありそうだし」 そう言ったのは、メガネ君を推薦した女の子で。