俺様陰陽師




 二十歳になれば普通の女の子になれるんだって。


「大丈夫だよ。ユズナが変なものを視てもわたしがフォローするからさ」


「うん、ありがとう」


 華波は本当にいいヤツだ。


 この高校の制服が誰よりも似合う女の子。


 ひそかに憧れちゃってたりする。


 同じ高校を選んだのもそれが理由なのかも、と自覚して、あたしは教室の扉を開けた。


 心から華波に感謝しながら。