それはそうと。 「ん? 今日は三年の人たちいないんですね」 不思議なことに、特別教室にいるのは二年の女子ばかりだ。 華波と揃って首を傾げていると、湊先輩がため息を吐いた。 「うん、逃げた」 「逃げた?」 びっくりして目を見開くと、上原先輩が補足してくれた。 「今日は女子がみんなあんな調子だから。遼君、ふたりに会いたがってたんだけどね、輝君がこんな辛気くさい場所にいられるかって、引きずっていっちゃったの。ごめんね」