ブックトラックを熊さんマークの壁側によせてまず近くを見渡す。 ――うわあ…!!! 会館前とはまるで雰囲気が違う…。 今まで余程周りが見えていなかった事もあったのもあり気がつかなかったが綺麗に配置されている本はビシッと程よい間隔を保ちながら整理され書架に(※本棚の専門用語)おさめられていた。 「白雪くん!! 何を大口を開けてみているんだ。」 いきなり背後から覆う影と小声にギクリと過剰に身体が反応する。