「ローレライについて?」
「ああ」
「何でまた急に……」
喫茶店モルダウ。
理久は安坂と向い合わせ、「ローレライ」について訊ねている。
「周桜に何か関係が?」
理久はゆっくりと息を吐く。
「動画でも確か『ローレライ』がどうのこうのと、周桜自身が言ってなかったか?」
安坂は言いながら、YOU TUBEの画像を開き、理久側に向けて再生する。
画像を見つめる理久の表情が、しだいに険しくなっていく。
「……あの莫迦」
捨て台詞のように呟く。
「どうした? 頼りないが凛々しい姿じゃないか」
「どこがだよ、……こんな辛そうな顔して」
「はあ、いつもと変わらな……」
「詩月は、こんな笑い方をしない」
「ああ」
「何でまた急に……」
喫茶店モルダウ。
理久は安坂と向い合わせ、「ローレライ」について訊ねている。
「周桜に何か関係が?」
理久はゆっくりと息を吐く。
「動画でも確か『ローレライ』がどうのこうのと、周桜自身が言ってなかったか?」
安坂は言いながら、YOU TUBEの画像を開き、理久側に向けて再生する。
画像を見つめる理久の表情が、しだいに険しくなっていく。
「……あの莫迦」
捨て台詞のように呟く。
「どうした? 頼りないが凛々しい姿じゃないか」
「どこがだよ、……こんな辛そうな顔して」
「はあ、いつもと変わらな……」
「詩月は、こんな笑い方をしない」