桜田くんも席について、清水さんとふたり注文を済ます。
「あのね、ふたりとも優しい自慢の友だちなんだよ」
両手を合わせながらそう言う彼女とわたしは友だちになんてなった覚えはない。
だけど今、それどころじゃないの。
やめて。ねぇ、やめてよ。
お願いだから。
わたしたちの間にこんなことがあったんだよ、って教えないで。
いつも迷惑かけてるけど大好きなの、なんて言わないで。
アキが大切な、だけど友だちでしかないことを実感させないで。
確かに清水さんが友だちと思っているなんて、今となってはみんな知っていること。
それでも、アキはまだ清水さんのことが。
──────好きなのに。

