大樹は、掃除をするため、桜様の部屋に入ったのでした。 桜様は、蝶になる方法を思いつくと すぐに外に出るので、 掃除の最初は、桜様の机の上でした。 机の上の本は、いつものように、山積みになっていました。 大樹はそこで自分の目を疑いました。 桜様の机の上にあった本の名は、 こんなものでした。 『幽霊には足が無い』