『だから、いつも言ってるでしょ？ 「自信持って」って』
けど、裏を返せば。
そんな羨ましい存在のメグが、本心からわたしのいいところを見つけて褒めてくれてるんだから。それは本当に自信の持てる、自分の“宝物”なんじゃないのかな……？
『きっと、そういうミキだから、そのユキ先生も好きになったんでしょ』
……そうなのかな？ ――――そうだったらいい。
わたしがメグや雪生を想うように、わたしもそうやって想われたい。
「……メグ」
『んー？』
「なんか……いつも、ありがとう」
自信を持つって、口で言うよりも簡単じゃないけど。
でも、失敗したりへこんだときは、こんな温かく支えてくれる人がいるって、改めてわかったわたしって幸せ者。
しかも、好きな人もわたしを想ってくれてるなんて――。
今までで一番幸せなんじゃない？
この幸せを、ただ手放しで喜ぶんじゃなくて、このチャンスに自分を確立しよう。
『……なーによっ。改まって！ ミキのカレシ、どんな人か楽しみーっ。なんてね』
いつでも、大切な人の力になれるように。
