タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」


・・・・・・!?


次の瞬間、あたしの顔中の筋肉がガキ!っと音を立てて硬直した。


浮かれた気分がザアッと一気に冷える。


顔から下がった熱が、一瞬で頭のてっぺんまで駆け戻って、そして・・・


「ーーーーーー!!」


あたしは声にならない絶叫を上げた。


あ、あ、あんたぁぁ・・・・・・


「なんで全身、素っ裸なのよおおぉーっ!!」


いやあぁ! 見た! 見てしまった! 見えてしまった!


なにが? とは聞かないでぇ!


若き乙女には、とても口には出せないシロモノがあぁー!!


「おい、なにをそんなに興奮してるんだ?」


「興奮してるわけじゃない! 誤解を受けるような言い方しないで!」


「じゃあなんなんだよ」


「それはこっちのセリフ! なんで服きてないの!?」


「服? タヌキが服きてるわけないだろ? 常識でものを考えろよ」


「オールヌード披露してるクセして、エラそうに常識を説くなー!」


あたしは両手で顔を覆い、地面にガンガン額を打ちつける。


消え去れ! いま見たものよ、記憶から消滅してぇ!


さっきとは別の意味で、顔は熱いし心臓バックバクだよぉ! もうイヤ!


「もうあたし、お嫁にいけない!」

「大丈夫。お前はもうオレの嫁だから」

「冗談じゃな・・・!」


思わず顔から手を離し、白タヌキを睨み付けて、また慌てて顔を覆う。


ま、また見・・・もうヤダ!