タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「ひょっとしてあんた、白タヌキぃ!?」

「ああ」


アッサリうなづく少年の姿を、信じられない思いで見つめた。


これが白タヌキ? 

この究極の美少年の正体が・・・実はタヌ、キ・・・。


嘘でしょおぉぉ? これって完全に反則技よ!


あの白タヌキが人間だとしたら、これほどの美形になるってことなの!?


「人間の感覚で見ても、さぞ美しいであろう? これなら王の目に留まるのは間違いなしである」


驚くあたしの様子を見て、おタヌキ王が自信タップリに言った。


声もなくコクコクうなづきながら、あたしは穴が開くほど少年を見続ける。


白い煙が薄くなっていくにつれ、はっきりとその全身が見えてくる。


色白な、滑らかな皮膚。しなやかな筋肉。


体全体の線が、まるで名工の作った彫刻のように息づいている。


本当に、全てがなんてキレイなんだろう・・・。


あたしは生まれて初めて、キュウンと絞られるような痛みを胸に感じた。


こんなキレイな少年、見るの初めて。こんな痛みも、初めて。


こんなに心臓がドキドキするのも、初めて。なんだか顔も熱く火照ってる。


初めてだよ。どれもこれも初めて。

ドキドキして、どうすればいいのか分からない。


でも、苦しいのに目が離せない・・・離したくない。


ずっとこのまま、見ていたい・・・・・・。