タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「ひとつだけ、どんな願いでも国王に叶えてもらえる素晴らしい権利である」


「そりゃずいぶん太っ腹だけど、本当に叶えてもらえる保証がどこにあるのよ?」


「王とは嘘をつかぬものである! 王同士、私には分かるのである!」


「はいはい、そーですか」


「その場に、白騎士とミアンが参加して、権利を手に入れれば良いのである」


・・・・・・え?


「タヌキ一族に二度と手を出さぬよう、願い出るのである! そうすれば全て解決である!」


おぉ、さすがおタヌキ王さま! っとタヌキたちの間にまた歓声が上がった。


白タヌキも納得顔で頭を下げる。


「承知しました。おタヌキ王さま」

「白騎士よ! 見事役目を果たすのである!」

「はい」

「ちょっと待ってよちょっと!」


あたしは再びアミの中でジタバタ暴れる。


「どうやって会場に潜り込むの? 招待された貴族しか入れないでしょ?」


重要な部分ってやつが、的確に抜け落ちてる。このタヌキ集団。


ノリと勢いだけで突っ走ろうとしてるのが丸分かり。


突っ走るのはかまわないけど、壁に激突して脳挫傷でもおこされたら、こっちの寝覚めが悪いわ。


でもあたしの指摘に対しておタヌキ王は、サラリと答えを出した。


「人間の貴族に化ければよいのである。簡単である」