タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

皆、沈黙する。

そんなことあたしに言われるまでもなく、タヌキたち自身が一番知っていることだろう。


誰も答えられるものは・・・いなかった。


皆がうな垂れる中、ブランがあたしに背を向けたままポツリとつぶやく。


「お前には・・・もう関係ないだろう」


――ズキーーーン!!


全身が脈打つように激しく痛んだ。


明確な拒絶の言葉に、思わずあたしの息が止まる。


関係ない。もう、お前には、関係ない。


それがブランの言葉。ブランの決断。彼の意思。


はっきりと・・・逃げ出しようもないほどはっきりと、あたしは突き付けられた。


彼の口から、別れの意思を。


「おい待てよ、ミアンも一緒だろう?」

「そうだよ、ミアンも一緒だよ」

「おれたちは仲間だろう?」

「そうだよ、ミアンは仲間だよ」


事情を飲みこめていないタヌキたちが口々にそう言った。


その言葉を聞くたびに・・・


胸が、刃物で切り付けられるように痛んだ。


もしも心に血が通っているなら、あたしの心は血まみれだろう。


代わりにあたしは、涙を流した。


唇を震わせ、すすり上げ、ボタボタと涙を流す。