危機に陥った時に、現れて導くって・・・。
つまり、いまこの一族が危機に瀕しているってこと?
「そのことについては、オレがお前に説明する」
あ・・・白タヌキ。
今までずっと無言だった白タヌキが、突然あたしに向かって話しかけてきた。
そしてあたしの目の前まで歩いてきて、腰を下ろす。
白い毛の一本一本、まるで意志が通っているかのように輝いている。
その白さと対照的な、濡れた果実のような漆黒の目。
ふたつの色の対比が、その美しさを際立たせていた。
「お前たち人間の乱獲が、オレたち一族を滅亡の危機に追いやっているんだ」
見惚れているあたしの意識をハッとさせるような、キツイ口調だった。
「狩り方が、昔と比べて普通じゃない。自然節理の範囲をとっくに超えている」
そう、言われれば・・・確かに思い当るかも。
今の国王が即位して、この国は軍事大国になって急速に繁栄した。
やたらめったらと戦争が得意な人なのよ。今の王様って。
おかげで王室ゆかりの上流階級たちは豊かになって、どんどん高級品を手に入れる。
ここのタヌキの毛皮や肉も、そのひとつ。
いくらでも高値で売れるから、庶民はやっきになって狩りをしている。
つまり、いまこの一族が危機に瀕しているってこと?
「そのことについては、オレがお前に説明する」
あ・・・白タヌキ。
今までずっと無言だった白タヌキが、突然あたしに向かって話しかけてきた。
そしてあたしの目の前まで歩いてきて、腰を下ろす。
白い毛の一本一本、まるで意志が通っているかのように輝いている。
その白さと対照的な、濡れた果実のような漆黒の目。
ふたつの色の対比が、その美しさを際立たせていた。
「お前たち人間の乱獲が、オレたち一族を滅亡の危機に追いやっているんだ」
見惚れているあたしの意識をハッとさせるような、キツイ口調だった。
「狩り方が、昔と比べて普通じゃない。自然節理の範囲をとっくに超えている」
そう、言われれば・・・確かに思い当るかも。
今の国王が即位して、この国は軍事大国になって急速に繁栄した。
やたらめったらと戦争が得意な人なのよ。今の王様って。
おかげで王室ゆかりの上流階級たちは豊かになって、どんどん高級品を手に入れる。
ここのタヌキの毛皮や肉も、そのひとつ。
いくらでも高値で売れるから、庶民はやっきになって狩りをしている。


