タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「それってどういう・・・てか、このアミほどいてよ!」


考えてみたらあたし、ずっとワナに嵌りっぱなしだよ!


「ひょっとして、このワナを仕掛けたのって、あんたたち!?」


「うむ。人間の嫁が必要だったのである」


「おーまーえーらあぁぁーー!!」


嫁をワナにはめて捕獲してんじゃない! これじゃ嫁入りじゃなくて、人身売買だって!


「この犯罪タヌキ! ロリ変態のバカだんなといい勝負よ!」


「われら一族を捕獲し、皮をはぎ、肉を食う人種に、そのように罵られるのは、非常に不本意である」


うっ・・・そ、それは・・・。


冷静にタヌキに切り返されて、あたしは返答に困った。


それを言われたら、こっちは言い返すネタもないけれど・・・。


だ、だからって、あたしがこんな目にあう正当な理由にはならないもん!


あたしはタヌキの毛皮とも肉とも無縁の生活だったんだから!


「復讐される覚えはないよ!」


「だから、復讐ではなく、嫁入りである」


「だから、なんなのよタヌキの嫁入りって!」


「われら一族には、古来よりの言い伝えがあるのだ」


するとタヌキの群生が、めいめいに声を上げ始めた。


わ、こいつらホントに全員しゃべれるんだ。


「われらタヌキ一族の言い伝えを、どうぞ語ってくださいませ! おタヌキ王様!」

「どうぞ、王様!」

「おタヌキ王さまあっ!」


・・・・・・はい?

お、おタヌキ王??