タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「騎士とは本来、従うもの、護るもの、という意味である」


「はぁ、そーですか」


「この白タヌキは、われら一族を守る伝説の騎士として生まれたのである」


「伝説の、タヌキ騎士・・・?」


「うむ。誇り高き伝説の白タヌキである」


・・・伝説の白タヌキ騎士・・・。


いや、なんか、言葉だけならすっごいプレミアム感が満載なんだけど。


どこか笑いが込み上げてくるフレーズな気がするのは、あたしだけ?


「そしてこの白騎士こそ、お前の夫となるべきタヌキである」


「はぁっ!?」


「今宵は祝宴である。お前たち人間で言うところの、結婚披露宴、とかいうヤツである」


「ちょ・・・待っ・・・」


「山のタヌキ一同、この婚儀を祝福しよう。さあ、すぐにも婚儀を取り計ら・・・」


「ちょっと待ってってば!」


あたしはアミの中でジタバタした。


そろそろいい加減、許容範囲の限界を超えてるんですけど!


立って歩いて、腕組みしてしゃべるタヌキ。


金の精霊。伝説の白タヌキ騎士。


そしてそこの白いのが、あたしの夫? 


そんでこれから結婚披露宴?