タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「安堵したぞ。ならば大丈夫だ。お前には立派な資格がある」

「資格? なんの資格よ?」


エラそうなタヌキはますますエラそうに胸を張り、堂々とした声で答える。


「当然、われら一族の花嫁となる資格である」


は?

なに? 花嫁?


あたしはカクッと小首を傾げた。


あの、なんか・・・どんどん理解不能な状況になってるんですけど?


「騎士よ、ここへ来るがよい」


エラそうなタヌキが、タヌキの群生へ向かって声をかける。


すると中から一匹のタヌキが、颯爽とこちらに歩み寄ってきた。


あたしはその姿を見て驚いてしまった。


うわあぁぁ・・・真っ白!


すごい! なんて綺麗なタヌキなの!?


そのタヌキの毛皮は、なんと純白だった。全身が輝く雪のように白い。


一点の混じり気もない、完全な白一色。


思わず見惚れるあたしに、エラそうなタヌキが自慢そうに紹介する。


「これが、わが一族の騎士である」


「騎士って、騎馬する兵士の騎士のこと? この白タヌキが馬に乗れるって事なの?」


「娘よ、お前、無知であるな」


「・・・・・・・・・・・・」


タヌキに無知あつかいされてしまった・・・。