タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

あたしの悲壮な思考は、そこでピタリと停止した。


なぜなら・・・


――ずらああぁぁーーっ!


・・・と、すさまじい数のタヌキが整然と並んでる光景に、度胆を抜かされたから!


その数、ざっと数百匹! 視界の果てまで一面タヌキの図!


すご・・・! な、なんなのこの光景! 信じられない!


山のタヌキが全員集合してる!?


その集団タヌキたちの間の一本道を、あたしはまたズルズルと引っ張られていった。


あぁ、集団タヌキに見送られながらの死出の旅路か・・・。


引きずられた先に、小さな部屋ひとつ分くらいの空間があった。


そこだけ草むしりでもされたかのような、きれいな地面に木の切り株が数個。


そのど真ん中にあたしは運ばれた。


タヌキたちはワナから口を離し、あたしの体から離れていく。

そして、おもむろに・・・


二本足でスクッと立って、ゆうゆうと歩き始めた。


・・・

・・・・・・


はい??


タヌキたちは、めいめい切り株に向かって進む。


そして、どっこいしょと腰かけ、足を組んでこっちを見た。


・・・・・・・・・・・・


はいぃ??