月隠れの庭

「おっせーな・・・」


流星は柱時計を見て、イラついた声になる。

正午を過ぎても尚人が帰って来ないのだ。


彼が蔵に向かったのは、午前9時。


そして、今は午後1時。

鬼と思い出話に4時間など、到底考えられない。

本当に何かあったのではないかと心配になってきた。

ここらで我慢の限界である。


「もう待てねーよ!」


止めても無駄だ、という視線を向けた息子に、


「分かった、私も一緒に行こう」


正成も立ち上がった。