月隠れの庭

「ありがとう。16年の月日が流れても、流星はあの頃と変わらないまま…本当に感謝してるよ。なのに僕はいつも心配かけてばかりだね。本当に何もしてあげられなくてごめん」


「ばぁか。急に何言い出すんだよ、これが最後みたいな顔すんなって」


じわっと目の端に涙を浮かべた尚人を見て、流星は戸惑いの表情を浮かべた。

「そのかわり、午前中に行って来いよ。暗くなると心配だからな」

「約束するよ」

「分かってるならいいさ、もう遅いから寝ろ」

「うん、おやすみ」


安心した表情を浮かべる尚人は、自分の部屋へと戻って行った。