月隠れの庭

それとも最初の時点で、脆くなってしまっていたのか。

或いは、まだまだ修行不足だからか。

「流星」


(どっちにしろ、少し改善策を考えないといけないようだな)


新たな課題に流星は頭が痛くなってきた。

「流星…」


(いや、それ以前にどうして尚人ばかりがそんな目に遭うかの方が先な気がする…)


「流星ってば!!」


「あ?」


消毒している手首を掴まれて、彼はハッとする。

「…何だ?」

「何だじゃないよ、何回も名前呼んだんだけど」

「あぁ、悪い悪い。ちょっと考え事してた、で何?」

「流星がどこであの鬼の事を知ったのか、凄く気になってるんだけど…」
「そうそう、その事も話さないといけないんだった」

忘れる所だったと、流星は救急箱を覗き込みながら呟く。