月隠れの庭

「でも夏は実家、凄く忙しいはずだよね?なのに今ここにいるって事は…まさかとは思うけど、勘当されたんじゃ…」

尚人が恐る恐る言うと、


「なっ、馬鹿な事を言うなよ!」


縁起でもないと、流星は強く反論する。

「これからあまり自分の時間が取れなくなるかもしれないから、親父に無理言って休み貰ったんだ!!」

「あはは…そうだったんだ。ごめん、ごめん」

声を上げて楽しそうに笑う尚人を見て、流星は調子が狂うとタメ息をついた。

「もう昔みたいにお互い近所に住んでる訳じゃないんだ…久しぶりに会いに来たら悪いか?」

「ううん、流星がさり気なく人鬼探しを手伝いに来てくれた、その心遣いが嬉しいよ」


言って尚人は流星の頭を撫でた。