《何…?》
「オレはお前の名を知っている。真名・渡部時武(わたべときたけ)…」
彼が口にした名に、突如鬼の様子が変わる。
《なぜ貴様が、我が隠し名を…》
「それだけじゃない、他にも色々知ってるぜ。お前が盗賊一味の頭だった事、最も信頼していた仲間に裏切られ刀で背を斬られた挙げ句橋から投げ捨てられた事、それから三百年余りの間、成仏できずこの世を彷徨っている事…」
《……………おのれ》
流星が胸に構えた印を見ると鬼は悔しげに顔を歪め、じり、と後ずさる。
目の前の人間がはったりを言っているのではない、本気で祓うのだと鬼は知ったのだ。
《我は目的を成就するまで消える訳にはいかぬ。若造…覚えていろ》
そう呟くと、身の危険を感じたのか鬼は逃げ出した。
「オレはお前の名を知っている。真名・渡部時武(わたべときたけ)…」
彼が口にした名に、突如鬼の様子が変わる。
《なぜ貴様が、我が隠し名を…》
「それだけじゃない、他にも色々知ってるぜ。お前が盗賊一味の頭だった事、最も信頼していた仲間に裏切られ刀で背を斬られた挙げ句橋から投げ捨てられた事、それから三百年余りの間、成仏できずこの世を彷徨っている事…」
《……………おのれ》
流星が胸に構えた印を見ると鬼は悔しげに顔を歪め、じり、と後ずさる。
目の前の人間がはったりを言っているのではない、本気で祓うのだと鬼は知ったのだ。
《我は目的を成就するまで消える訳にはいかぬ。若造…覚えていろ》
そう呟くと、身の危険を感じたのか鬼は逃げ出した。


