「でも改めて16年経った今でも、あの日の出来事は夢でも何でもなく、現実なんだって思い知らされる」
流星は苦い表情を浮かべた。
「当然、視力も戻らないままか…」
「うん、残念ながらね。でも普通以外のモノは良く見えるよ。さっきも凄いの見かけたし、ここにもたくさんいる」
さり気なく、尚人は流星の隣を指差す。
「!お前、そういう怖い事をサラリと普通に言うなよ…」
「でも見ないとあの人鬼を探せないからね」
幼い尚人が蔵から解放した人鬼は、姿を消す直前に彼の瞳をすり替えていった。
この世以外のモノだけが見える『鬼の瞳』に。
そのせいで尚人の左右の目は色が違っている。
「そう言えば、母さんから聞いたよ。流星、寺を継ぐ事に決めたんだって?」
「おぅ。そのために色々と修行してるんだぜ」
流星はこれでもかというくらい胸を張ってみせた。
「でもあんなに嫌だって言ってたのに…もしかして、僕のせいなんじゃ」
突然、尚人は表情を曇らせる。
「ばぁか、んな訳ないだろ。お前、それは自惚れすぎ。実家が寺やってんなら、跡を継げば就職活動しなくて楽だろ。リストラもないしな」
言って、流星はニッと笑った。
流星は苦い表情を浮かべた。
「当然、視力も戻らないままか…」
「うん、残念ながらね。でも普通以外のモノは良く見えるよ。さっきも凄いの見かけたし、ここにもたくさんいる」
さり気なく、尚人は流星の隣を指差す。
「!お前、そういう怖い事をサラリと普通に言うなよ…」
「でも見ないとあの人鬼を探せないからね」
幼い尚人が蔵から解放した人鬼は、姿を消す直前に彼の瞳をすり替えていった。
この世以外のモノだけが見える『鬼の瞳』に。
そのせいで尚人の左右の目は色が違っている。
「そう言えば、母さんから聞いたよ。流星、寺を継ぐ事に決めたんだって?」
「おぅ。そのために色々と修行してるんだぜ」
流星はこれでもかというくらい胸を張ってみせた。
「でもあんなに嫌だって言ってたのに…もしかして、僕のせいなんじゃ」
突然、尚人は表情を曇らせる。
「ばぁか、んな訳ないだろ。お前、それは自惚れすぎ。実家が寺やってんなら、跡を継げば就職活動しなくて楽だろ。リストラもないしな」
言って、流星はニッと笑った。


