月隠れの庭

まるでよき理解者に会えたと言わんばかりの態度に、流星はムッとした顔になった。

「誰が誰の世話してるって?」

「私がおじさんと流星の、よ」

「お前が勝手にやってるだけで、こっちは頼んでなんてねーだろうが」

「な、何ですってーっ!!尚ちゃんに会った途端、私を邪魔者扱いするつもりなのね…最低」

「尚人は関係ないだろ。おい、どこ行くんだよ」

「自分の家に帰るに決まってるでしょ!もう流星にご飯なんて作ってあげない。好き勝手にして食べればいいんだわっ」


周子はギッと凄い目で流星を睨みつけると、


「尚ちゃん、ここの家って食べる物なぁんにもないから、お腹すいた時はいつでも私の家に来ていいからね。じゃ」


来た時同様、騒々しく帰って行った。


「悪いな、うるさくて。昔っから気が強い所、全然変わってないだろ」


疲れた…そう呟くと、流星は畳の上に大の字に寝そべる。