しかし3人でお茶を…という間もなく、正成は再び近所の法事へと出掛けて行った。
「おじさん、相変わらず忙しいね。それに性格も…」
「あぁ。息子のオレの苦労、分かるだろ?小さな頃から《あの親父》と暮らしてるんだぜ」
「うーん…でも、あまり家と変わらない気もするけど」
「あー、そうだな。夏緒もぶっ飛んだ性格してるもんな」
言って互いに顔を見合わせると、ぷっと吹き出した。
「ま、馬鹿な話しはこの辺にして、これからどうする…久しぶりだから、散歩にでも行くか?16年の間に町も少しは変わったしな」
彼の言葉に、懐かしい子供の頃の景色を思い浮かべた尚人は、
「うん、行きたい」
素直に頷いた。


