月隠れの庭

坊主頭に袈裟姿…これはどこからどう見ても、紛れもなく…。


「おじさん」


「おっ、尚人じゃないか!!」


尚人よりも遥かにがっしりとした流星の父・正成(しょうせい)は、驚きの声を上げた。


「いや、久しぶりだねぇ。小学生の頃に引っ越して以来の再会かぁ。それにしても夏緒さんそっくりになって…別嬪さんになったなぁ」


嬉しそうに尚人の両手を取ると、力強く握手をする。


「はは…ありがとうございます。おじさんこそ元気そうで…」


「おい、親父。別嬪さんは男に対するほめ言葉じゃないぜ」


横から呆れた流星が、口を挟んだ。


「細かい事言うな、息子よ。さぁさ、玄関で立ち話もなんだから上がって、上がって」