「夏緒さんに遠まわしな言い方しても仕方ないから、本題に入るけど………あいつの目の事は知ってる?」
「あぁ、右目でしょ?単に視力を失ってるだけじゃないな、とは思ってる。あの子の様子を見ていれば《何が見えてるのか》なんとなくだけど分かるわ」
「実は、ずっと夏緒さんには黙ってたんだけど、尚人の目は見えないものが見える『鬼の目』とすり替えられたんだ…16年前のあの日。あの蔵を開けたあいつは、そこに閉じ込められていた《人鬼》と呼ばれる霊に遭遇し、そしてあの事件が起こった」
当時の事を思い出して、流星は俯く。
「そしてその事を、流星はとても悔やんでいる。自分のせいだって、ずっと思って生きてきた」
「…………………」
「でもあれはあなたのせいでもなければ、事故でもない」
「?」
「あの子は元々勘の強い子だった。あんな事がなくても《見える》子だったのよ」
「えっ?」
「あの子はなるべくしてああなった…たぶん鬼に呼ばれたのね。だから、あれは偶然ではなく、必然なのよ」
その言葉に流星は怪訝そうな表情になった。
(尚人は鬼の目になる前から《霊》が見えていた?)
それは初耳である。
今の今まで、本人の口からそんな話を聞いた事などなかったので、明かされた事実に呆然となった。
「あぁ、右目でしょ?単に視力を失ってるだけじゃないな、とは思ってる。あの子の様子を見ていれば《何が見えてるのか》なんとなくだけど分かるわ」
「実は、ずっと夏緒さんには黙ってたんだけど、尚人の目は見えないものが見える『鬼の目』とすり替えられたんだ…16年前のあの日。あの蔵を開けたあいつは、そこに閉じ込められていた《人鬼》と呼ばれる霊に遭遇し、そしてあの事件が起こった」
当時の事を思い出して、流星は俯く。
「そしてその事を、流星はとても悔やんでいる。自分のせいだって、ずっと思って生きてきた」
「…………………」
「でもあれはあなたのせいでもなければ、事故でもない」
「?」
「あの子は元々勘の強い子だった。あんな事がなくても《見える》子だったのよ」
「えっ?」
「あの子はなるべくしてああなった…たぶん鬼に呼ばれたのね。だから、あれは偶然ではなく、必然なのよ」
その言葉に流星は怪訝そうな表情になった。
(尚人は鬼の目になる前から《霊》が見えていた?)
それは初耳である。
今の今まで、本人の口からそんな話を聞いた事などなかったので、明かされた事実に呆然となった。


