軍茶利(ぐんだり)・降三世(ごうざんぜ)・大威特(だいいとく)・金剛夜叉・不動。
流星の作った指輪には、この5つの明王の種字(しゅじ)が刻まれている。
この5つが揃う時、悪しき霊を折伏(しゃくぶく)する効力が発揮されるというものらしい。
尚人には何が何だか説明されてもさっぱり分からないが、凄い力があるという事だけは理解できる。
再び尚人の元にそれらが戻ってきた時には、流星の手によって綺麗に磨き上げられていた。
☆
「えっ、もう帰っちゃうの?」
朝に弱い夏緒と遅めの朝食をとりながらの席で流星が帰る事を告げると、彼女はとても残念そうな顔をした。
「まだ来たばかりなのに…」
「ごめん。どうしても外せない用事が出来て…」
申し訳なく謝ると、
「相変わらず尚人に振り回されてるのねぇ」
鋭い夏緒は、チラリと向かいに座る息子を見る。
「な、何で母さんはそんな言い方するんだよ」
「だって流星が優しいの分かってて、尚人は昔から1人占めするんだもの」
「1人占めって…」
子供じゃあるまいし、もう少し違う表現が出来ないのだろうか。
(父さんは母さんのこういう所が良かったのかな…?)
尚人は自分の親の事ながら、考えて複雑な心境になる。
流星の作った指輪には、この5つの明王の種字(しゅじ)が刻まれている。
この5つが揃う時、悪しき霊を折伏(しゃくぶく)する効力が発揮されるというものらしい。
尚人には何が何だか説明されてもさっぱり分からないが、凄い力があるという事だけは理解できる。
再び尚人の元にそれらが戻ってきた時には、流星の手によって綺麗に磨き上げられていた。
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「えっ、もう帰っちゃうの?」
朝に弱い夏緒と遅めの朝食をとりながらの席で流星が帰る事を告げると、彼女はとても残念そうな顔をした。
「まだ来たばかりなのに…」
「ごめん。どうしても外せない用事が出来て…」
申し訳なく謝ると、
「相変わらず尚人に振り回されてるのねぇ」
鋭い夏緒は、チラリと向かいに座る息子を見る。
「な、何で母さんはそんな言い方するんだよ」
「だって流星が優しいの分かってて、尚人は昔から1人占めするんだもの」
「1人占めって…」
子供じゃあるまいし、もう少し違う表現が出来ないのだろうか。
(父さんは母さんのこういう所が良かったのかな…?)
尚人は自分の親の事ながら、考えて複雑な心境になる。


