月隠れの庭

「ヤツは何か《ヒント》を置いていったんだな」


「…うん。人鬼が言ったんだ。蔵に閉じ込められた時、誰かと何らかの約束を交わしたみたいな事を。それってつまり、流星の曾祖父・正恵さんの事だよね?だからもう1度、自分の手で手がかりを探してみたいんだ」



「分かった。でもその前に指輪外せ。キレイにしてやるから」



「あ、うん」


尚人は5つ全てを外すと、流星に渡した。

その途端、霊視の感覚が戻ってくる。


ひんやりとした空気。

チラチラと見え隠れする影。


こんな風に今まで見えていたんだと、尚人は再認識した。