月隠れの庭

飲まないとやってられない気分だ。


「まぁまぁ。人の怨念が凝り固まって鬼になるやつなんて、そうそういないんだ。本気になって捜せば、重要な手がかりの1つも出てくるだろうさ。あんまり肩に力入れすぎても、疲れるだけだぞ」


「…分かってる」


素直に頷いた尚人の肩をぽんと叩くと、


「心配すんなって。オレと言う強い味方がいるんだぜ。この休みの間に必ず事態を進展させてやるからさ」


幼なじみは自信満々、煙草の煙をふぅっと吐き出したのだった。