月隠れの庭

尚人が持っているものは《見えないものが見える》霊視的な力を持っているようだが、文献などを調べていくと《思考が読める》ものや《見るだけで呪いをかける》ものなどもあると記述されている。


つまり、持っている力は人鬼によって違うようなのだ。


「ま、言われると確かに変な話だよな。せっかくある力の半分を、わざわざ人間に渡すなんて。でもそうする事に何か意味があってやったとしか、オレは思えない…」


「意味?」


それを聞いて、尚人は考え込んだ。



「かくれんぼ…かな」



「…隠れんぼ…?」



小さく呟いた尚人の言葉に、流星は訝しげな顔をする。


「人鬼がお前に言い残した、あの言葉か…」



《さぁ、もう1度かくれんぼ。上手く私を捜せるかな?今度はその力を使って―――》


人鬼の言葉が蘇る。