月隠れの庭

「私の目は君の体の1部だったんだ。君が見るものを私も共有する事が出来ても不思議ではないだろう?」

「…それって、僕の事は全部お見通しって事…?」

「まぁ、ほぼ…」

恒靖はなぜか照れくさそうに答える。

かあぁっ…。

尚人は自分の顔が赤くなるのを感じた。


(他人に16年間私生活を覗かれていたも同然じゃないか!?)


しかも24時間ずっとだ。


(今まで何やらかしたっけ、思い出せない!!)


恥ずかしくて、恥ずかしくて、ここから逃げ出したい衝動に駆られる。

蔵戸の方へ向かおうとした、その手を彼に掴まれ尚人はギクリと体を強ばらせた。