月隠れの庭

色々と理由を付けて、受け取らない尚人に、


「あー、もう。お前って面倒くせーよっ!!」


キレた流星は彼の華奢な手首をむんずと掴むと、無理やり指輪を嵌めた。


「…………………」


不思議にどれもサイズはピッタリである。

「お、いい感じゃないか」

流星は満足げに頷いた。

対して尚人はポカンとした表情をしている。


「あれ?」


「どうだ、今までと見え方が違うだろ」


「…あ、うん。コレ、どうなってるの?」


それまで周囲に溢れていた霊の数が、指輪を嵌めた瞬間に驚くほどグッと減ったのである。